ご存知でしょうか?
総務省が高額化するスマートフォンの流通を促進するために、中古スマホの利用制限を禁止する方針を総務省の有識者会議で方針でまとめました。

  • 利用制限って何?
  • 中古スマホ購入者にはどんな影響がある?
  • 中古スマホ販売店にはどんな影響がある?
  • 利用制限の禁止はいつから始まるの?

このような気になる疑問を解決します。
中古スマホを販売するお店の方にも、中古スマホを購入する方にも役立つ記事になっていますので、ぜひチェックしてみてください。


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中古スマホの利用制限とは?

政治家が会議室で話し合いをしている様子

中古スマホの利用制限って何?
こんな風に思う方も多いはず!

そこで、「中古スマホの利用制限」についてご紹介します。

中古スマホの利用制限は、キャリアが『スマホの不正利用』や『端末代金の未払い』を防止するために提供しています。

たとえば、契約の際に「虚偽の情報を記入して取得した端末」や「盗まれた端末」を利用制限したり、「スマホを分割払いで購入して代金未払い」の場合に利用制限しています。

利用制限がかかると、その販売したキャリアの電波を使ったネットや電話を利用不可にします。
これがスマホの利用制限と言われています。

中古スマホの利用制限を禁止する方針を総務省の有識者会議で決まる!

そして、2024年4月24日に開催した総務省の有識者「会議競争ルールの検証に関するワーキンググループ(WG)」で『中古スマホの利用制限禁止の方針』がまとまりました。

利用制限禁止の背景として考えられることは中古スマホの流通促進です。
さらに突き詰めると、2014年に総務省のモバイル通信事業の3大キャリア独占によるモバイル通信料金の高止まりを打開するべく始まったMVNOの促進ではないかと思います。

昔は3大キャリアがモバイル通信事業を独占していましたが、総務省がMVNOのビジネスモデルを民間企業ができるようにしたことで、モバイル通信料金は安くなりました。

しかし、モバイル通信事業は「スマホ+SIM」を同時に契約することも多く、新品iPhoneの端末を販売するにはApple社の取引条件を満たす必要があり、3大キャリア以外は実質取り扱い不可能な状態です。

そして、「スマホ+SIM」を同時契約することが多いモバイル通信事業でMVNOの契約数が鈍化してしまい、これを打開するべく白羽の矢が立ったのが『中古スマホの販売促進』です。

その一部の政策として、中古スマホの利用制限禁止も含まれていると考えられます。

スマホの利用制限禁止でまとまった方針!2024年4月24の有識者会議にて

大前提:利用者の利益を確保するためネットワークの利用制限は原則禁止とする。

しかし、ネットワークの利用制限は下記の場合は「制限できる!」とのこと。
・盗難された端末
・不正契約により入手された端末
・保証サービスで保証対象となった旧端末

分割払いで購入した端末についてはどうなの?
・分割払いで購入した端末でも、「利用制限は原則禁止」
・しかし、購入後4ヶ月以内の端末は、債務不履行による利用制限を認める

現在のネットワーク制限の問題点と解決案について
問題:ネットワーク利用制限をかけた端末でも他キャリアだと使えてしまう。SIMロックが完全廃止された今では利用制限の有効性がない。
解決案:利用制限した端末のIMEIをキャリア間で共有する

上記の方針がまとめられたそうです。
ちゃんと「犯罪抑制」の点は確保しつつ、「中古スマホの流通促進」を狙える点は非常に良いですよね!

SIMロックが廃止された今、虚偽の内容で契約した端末や盗難された端末など犯罪に使われてしまっている端末は、キャリアを変えてしまえば電話もネットも接続できてしまうというのは大問題ですが、そこが今後はキャリア間で犯罪につながる端末のIMEIを共有するのは非常に素晴らしい政策だと思います。

スマホの利用制限の禁止はいつから始まる?

スマホの利用制限禁止がいつから始まるか?についてですが、おそらく数ヶ月〜数年の間になるかと思います。
開始日がわかりましたら、更新します。

総務省の有識者会議で方針が決定した後には、その方針を実現するために法律の改正や政府や関係機関との意見交換などもあるため、数ヶ月から数年程度時間がかかるそうです。

中古スマホの利用制限禁止でどんな影響がある?

中古スマホの利用制限を禁止することで、スマホ販売店や購入者にどのようなメリットがあるのでしょうか?

利用制限禁止の影響をチェックしてみましょう。

スマホ販売店へのメリット・デメリットとは?

スマホ販売店へのメリット・デメリットをご紹介します。

中古スマホを取り扱うことで販売数量が増えて売上UPにつながる

現在スマートフォンは非常に高額です。
気軽に新品スマートフォンを買い替えできるという人は非常に少ないはずです。

今後は新品スマホよりも中古スマホの方が販売数量が伸びることが考えられるので、中古スマホを取り扱うことは中古スマホ販売店にとって非常に重要かもしれません。

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また、卸売価格での販売も可能ですので、ご希望の場合には公式LINEからお気軽にお問い合わせくださいませ
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スマホ購入者へのメリット・デメリットとは?

スマホ購入者へのメリット・デメリットについてご紹介します。

MVNOの契約者が増えて通信量が安くなるかも

冒頭にも述べましたが、「中古スマホの利用制限禁止」は「MVNOの促進」が考えられます。
SIMを契約する際に「SIM+スマホ端末」を同時に購入することが多く、MVNOキャリアでは一部端末が取り扱いできない点を「SIM+中古スマホ」にすることで、MVNOの契約数が伸びていくことが考えられます。

MVNOが促進することで、市場が活性化して競争が促進することで、消費者は複数のサービス提供者から通信量が安い会社を選んだり、独自のサービスが提供される会社を選んだりと、価格面でもサービス面でも多様な選択肢を選べることが期待できます。

通信量が安かったり、魅力的なサービスを提供してもらえるキャリアが今後どんどん出てくると面白いですね!

分割払いの審査が厳しくなる

つづいてはデメリットです。
分割払いの利用制限が原則禁止されるということなので、新品スマートフォンを購入するときに分割払いの審査が厳しくなることが考えられます。

今後は今まで新品スマホで分割払いの審査をクリアしていた人でも、法改正が進めば審査が通りづらくなる可能性も考えられます。

中古スマホがより安く購入できるといいですね!

総務省の有識者会議『会議競争ルールの検証に関するワーキンググループ』で中古スマホの利用制限の方針がまとまりました。

今後、利用制限について変わることは間違いありません。
犯罪抑止が強化されたり、中古スマホが安くなることが期待できるので、消費者にとっては嬉しいですし、スマホ販売店にとっては販売戦略の見直しを含めるのもいいかもしれません。

転換点となるかもしれないおもしろい政策ですね!

それでは、本日も記事を見ていただきありがとうございました。