Androidのスマートフォンにはシステムの基盤となるROMがインストールされており、ROMによってシステム言語や初期インストールされるアプリが決まります。
そのROMには、主に下記の3つのROMが採用されています。
- 日本版ROM
- グローバル版ROM
- 中国版ROM
この3つのROMはどのような違いがあるのか、こちらの記事で解説します。
海外スマホを初めて利用する方や海外スマホのことを知りたい方に役立つコンテンツになっています。
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スマホには主に日本版ROM、中国版ROMとグローバル版ROMがインストールされています
スマートフォンは体の一部のような存在で、誰もが必要不可欠な存在になっています。
世界中の人が必要とする物で、日本でも海外でも多くの人が利用しています。
そして、そのスマートフォンにはシステムの基盤となるROMがインストールされており、各国独自のシステムに合わせたROMや世界基準のROMが採用されています。
- 日本版ROM(ローカル地域のROM)
- 中国版ROM(ローカル地域のROM)
- グローバル版ROM(全世界基準のROM)
主に上記のようなROMが提供されています。
ローカル地域のROMが提供される理由としては、その国で利用する時に利便性を高めたり、その国の法律制限に合わせるために採用されることがあります。
それぞれのROMについて解説します。
日本版ROM、中国版ROM、海外版ROMの違いについて
それぞれのROMについて違いをチェックしてみましょう。
表にまとめました
楽天モバイルと他社の海外から日本への通話・SMS料金 | |||
---|---|---|---|
グローバル版ROM | 中国版ROM | 日本語版ROM | |
設定画面の日本語対応 | 対応 | 機種による | 対応 |
Googleサービスの利用 | 利用可 | 利用可 ただし初期インストールされていないため、インストールする必要あり |
利用可 |
通知制限 | なし | あり | なし |
FeliCaへの対応 | 利用不可 | 利用不可 | 対応 |
グローバル版ROM:世界基準に合わせたROM
グローバルROMは世界基準のROMが採用されています。
GoogleがAndroidのOSを開発しており、ROMも開発していますが、各国全てのROMを作成するとなると非常に大変です。
ですので、全世界に向けたROMをGoogleが作成しています。
この全世界を基準に合わせたROMがグローバルROMと言われています。
グローバルROMではシステム言語にたくさんの国の言語が採用されています。当然日本の言語も採用されています。
また当然、Googleサービスも全て初期インストールされています。
Androidはオープンソースであり、ソフトウェアのソースコードを無償で公開し、誰もが自由に改変、再配布できます。
そこで、このあとご紹介するローカル地域のROMも各国で作成されています。
中国版ROM:中国地域に合わせたROM
中国では海外アプリの利用制限をされることが多く、たとえばGoogleサービスやInstagram、X(旧Twitter)、facebookなどを使わないようにする必要があります。
ですので、Googleが開発したROMを改変して、中国向けに合わせたROMが中国版ROMと言われています。
中国版ROMにはGoogleサービスやInstagram、X(旧Twitter)、facebookは端末初期ではインストールされていません。
ですが、中国版ROMにGoogle Playストアやその他アプリをインストールすることはできます。
中国国内では中国キャリアのSIMでは、海外アプリへの接続を制限されてしまいますが、中国国外では中国版ROMの端末でも海外アプリに接続することができます。
あくまでも中国キャリアのネットを使った海外アプリへの接続ができなくなります。
日本であれば、中国版ROMでもGoogleアプリやInstagram、X(旧Twitter)などに問題なく接続できます。
また、もう1点の違いをあげると、中国版ROMではタスクキルというものが存在して、アプリの通知が来づらいという場合もあります。
タスクキルについては下記の記事でも解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
中国スマホの通知制限とは?自動起動アプリやタスクロックなどでの解決方法もご紹介
中国版ROMのシステム言語で日本語が採用されているかについては、メーカーごとに異なります。
現時点では、OPPO、OnePlus、VIVOの中国版ROMでは日本語が採用されちますが、Xiaomiの中国版ROMでは日本語が採用されていません。
また、システム設定画面で日本語が使えなくても、日本語入力対応のキーボードアプリをインストールすれば、日本語入力ができるようになります。
日本版ROM:日本地域に合わせたROM
再度に紹介するのは日本版ROMについてです。
これもGoogleが作成したオープンソースのROMを、ドコモ、AU、ソフトバンク、楽天モバイルなどのキャリアが独自に改変して、各キャリアがオススメするアプリを入れたりしています。
そのほかにはSuicaなどに採用されている交通電子チャージ決済システムFeliCaは日本独自のタッチ決済です。
日本版ROMのタッチ決済対応の端末ではFeliCa対応しています。
日本版ROMの主な特徴としては、キャリアがオススメするアプリやFeliCa対応の点が挙げられると思います。
日本版ROMとグローバル版ROMの違いについて
では、日本版ROM(ローカル地域版)とグローバルROM(全世界基準版)は何が違うのでしょうか?
重要な点はスマホFeliCaについてだと思います。
電車を乗る時にスマホで改札をタッチして通貨したいという場合は、グローバルROMの端末ではできません。
日本版ROMが採用された端末なら改札口にタッチして通過することができます。
しかし、よくある勘違いとしてはグローバルROM端末ではおサイフケータイは使えないの?
と思ってしまう方も多いとは思うのですが、そこはご安心ください。
グローバルROMはおサイフケータイに対応しています。
タッチ決済は世界的に利用されている方式はNFC形式であり、グローバルROMはNFC形式のタッチ決済に対応しています。
コンビニや飲食店など多くの店舗でNFC形式のタッチ決済に対応しているため、特に問題なくおサイフケータイが利用できます。
あくまでも電車などの公共交通機関でのFeliCa形式のタッチ決済には対応していません。
海外スマホはハイスペック端末で安いのが魅力!
どうでしたでしょうか?
グローバルROM(世界基準のROM)、日本版ROM(ローカル地域ROM)、中国版ROM(ローカル地域ROM)の違いはわかりましたでしょうか?
その国のROMによって多少仕様が異なります。
当ブログを運営するfet shopでは世界中のスマートフォンを販売しており、中国版ROMの端末をグローバル版ROMに変更するなども可能です。
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